シネマ!みちブログ

シネマ! みちブログ

★4以上の映画が好きな、普通の映画レビュー。雑記も多し。

わたしを離さないで ~never let me go

カズオイシグロ原作(原作はもちろん、ドラマ、他の小説一切見ていません)
「もしも人間のクローンが、臓器移植の為に生まれたら、どうなる?」という物語である。

もくじ

  • ストーリー
  • まとめ

ストーリー(ネタばれあり)

キャシー28歳、介護人として働いて9年。仕事は慣れて、生活も落ち着き、上手くやつているが、ひずみはたまる。過去を振り返る。

キャシーはイギリス郊外にある、ヘルシャームという私立の寮のような建物の中で、集団で暮らし、学んでいた。外の世界から閉ざされ、管理された雰囲気だ。

とある雨の日の教室、ルーシー先生から思い詰めた表情でためらいがちに伝えられる。
「あなた方の人生は既に決められているのです。大人にはなるけれどそれもわずか。年をとる前に、中年にもなる前に臓器提供が始まるのです。その為の生なのです。」

やがて成長しコテージに移り、他の場所で育ってきた同年代の、同じ境遇にある者達との共同生活のなかで、ある噂を耳にする。

二人の愛が本物だと証明することができるならば執行猶予が与えられるー臓器提供まで3,4年延期されるという。

しかし、キャシーに恋人はいないばかりか、親友ルースに、初恋の相手トミーを取られていた。

介護人になることで、コテージから出て、独立。9年経ち、失恋の痛みも忘れた頃に、親友ルースが二度臓器提供をして衰弱している事を知る。ルースに再会すると、トミーに一緒に会いに行こうと言う。既に一度臓器提供していたトミーに再会すると、ルースは謝る。二人を引き裂いたことを。

キャシーとトミーはお互いの本心に気づき、恋人になる。噂を信じて、執行猶予を申請するものの、、、、。
噂は、あくまで噂であった。猶予はないのだ。

茫然、慟哭。。涙。。。

キャシーは、現実を受け入れて二度目の提供をしたトミーを失う。自分にも提供の通知が来た。そして自分に問う。“私と、私達が救った命に、何か違いが?“

まとめ

クローンが救った命は続く。しかし永遠ではない。クローンと同じだ。
このふたつの種類の命の違いは何か?

キャシーは、思う。
どちらも“生の意味が意味がわからないうちに終了する“と。

あなたはどう考えるだろう?

ではまた!