シネマ!みちブログ

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★4以上の映画が好きな、普通の映画レビュー。雑記も多し。

図書館講座に参加してみた!

一年に一度だけ参加している、文学講座に今年も行ってきました!

翻訳家、兼、大学教授の三辺律子先生の、海外文学講座であります。

もくじ

  1. 感想
  2. 先生おすすめ本
  3. 気になる本
  4. まとめ

感想

今回で3回目の参加になる。最初は、久しぶりの学校の授業を受けているようだったのと、子どもに時間も精神も投入している日常の中で、刺激的な経験であった。

しかも、翻訳についての講座だったので、久しぶりに英語を読んだり、外国の暮らしに触れたような気になり、とても良い思い出。

去年は、何故だかよく覚えていなく、おそらく興味ない分野だったのだろう。

で、今回は、どストライクの内容で、来て良かった〜と思いました!

グラフィックノベル』の紹介、に終始したもので。

海外で出版されている、オールカラーの漫画のことだそうで、主にアメリカとフランスのものが紹介されました。

三辺先生は、ヤングアダルトと呼ばれる児童文学の翻訳をされていて、ファンタジーものが得意分野であるが、今日は割と歴史的社会的分野を紹介してくれたから、嬉しい。

三辺先生おすすめ本 

強制収容された経験を持つ父のことを、息子目線から、

親子関係を軸に描かれているらしい。

父親と息子と息子の彼女の3人でドライブ中、ヒッチハイクで黒人を乗せたら、父親が黒人を乗せたことを嫌がり、彼女がドン引きするというくだりが印象に残ったそう。

 

マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

 

 

 映画にもなってるそう。イランイラク戦争時、おじさんが革命家で、上流階級生まれの女の子、6才から14才までの自伝的なお話。

ペルセポリスI イランの少女マルジ

ペルセポリスI イランの少女マルジ

 

 

 リビアにいた、アラブ人の自伝。

未来のアラブ人――中東の子ども時代(1978―1984)

未来のアラブ人――中東の子ども時代(1978―1984)

 

 

 シリア内戦下、女の子の話。

ラッカは静かに虐殺されている」という映画の

お話とともに、“遠いところだと言って、知らないでいるということは、怖いものだなぁと思う”とのこと。

とある4コマ風刺漫画で、先生がクラスの子に「他の国で起きている悲しいことについて知りたいひと!」というと、誰も手をあげないが、「もし、自分に辛いことがあつたら、誰かに聞いて欲しい人」と聞くと、皆手を挙げる、というのを聞き、たしかにそれあるなぁとおもいましたね。

 

ZENOBIA ゼノビア

ZENOBIA ゼノビア

 
 

 

 気になる本

 大人向け絵本も教えてくれて気になったのがこちら。

ムーア事件と言われる、イギリス?での虐待事件をもとに書かれたそう。

タイトルで、おぞましい、を使うのね、と気になりました。

おぞましい二人

おぞましい二人

 

 

 先生が、小さな頃に見て、コルクって、まんま木の実なの?と思っていたそうな。私も知らなかったわ。

大人目線で読むと、お母さん牛が、皆と交わらずに花のにおいをかぐ子ども牛に「なぜ皆とあそばないの?」と聞いた後の、対応に注目です!とのこと。

 

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))

 
 まとめ

 

既に読んだ方がいるかもしれませんが、あたしはーーー高校生になるまで、ほぼ漫画しか読んでおらず、絵本も知らないものばかりで。子どもの読み聞かせも、あまり好きになれずに。

(幼稚園での読み聞かせボランティアで、息子に授乳しながらしたら、怒られて、イヤな記憶になる)(子どもが赤ちゃんの時、膝にのせてしていたら、明らかに嫌がる)

先生ってやっぱりすごいって思います。紹介している、1時間半、ずっととめどなく、言葉が適切に出てきて。

すごくたくさん知識あるのはもちろんだが、何より、とっても楽しくて面白くて、こんな感じで、ここが見どころだよって、伝わってくる。

短大のイギリス文学の先生も、ずっと物語の顛末を話してる人がいて、ネタばればれだし、コレって本読めば良くね、聞く意味ある?、月曜の一限から勘弁してよっていう。

しかし、思い出すのは、そんな、熱のある授業、なんですよね。そして、自力で読むのは無理っていう本だから先生から聞くのがお互いにとって良い。古典だから、大抵は。シェークスピアとか、嵐が丘とか、チャタレイ夫人の恋人とか、ダブリン市民とか。

物語の行方が気になるだけだから、媒体はもう何でもいい。映画でも、舞台でも。視覚からくると、印象強いし、人間のオーラが強くて、感動も大きい。

読書は、しみじみと、想像ふくらむのが、良い。

聞き語りは、その中間で。人間のオーラ(話し手の)を感じつつ、想像も膨らむ。

 オリラジあっちゃんの、エクストリーム文学も、大好きだ。熱あるし、面白い。特に、三島由紀夫金閣寺は、自力で読んでないから、面白かった。

これからも、熱のある授業、楽しみにしています。

あなたは、どんな授業、先生が、好きでしょうか?

ではまた!