シネマ!みちブログ

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★4以上の映画が好きな、普通の映画レビュー。雑記も多し。

【愛の不時着】誰かに何かを言ってほしいワンシーンと痛恨のミス

お久しぶりのみちです。
最後の更新から、もう40日以上経ちますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は、いまさらながら愛の不時着を見て、沼に少しずつ、しかし確実にズブズブとはまっています。

愛の不時着 オリジナル・サウンドトラック

愛の不時着 オリジナル・サウンドトラック

もはや、次の作品を見ても入って来ず、一旦心の整理をしようと思う。

♦誰も触れないから言いたいこと

愛の不時着では、数多くのパロディーがちりばめられています。

しかし、誰もがさらりと流しているワンシーンについて、一言。

「これ、ユ・ジテっしょ。」

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ユ・ジテが録音技師として、イ・ヨンエ共演の映画、「春の日は過ぎゆく」の自然の音を録音するシーン

春の日は過ぎゆく [DVD]

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  • 発売日: 2002/11/22
  • メディア: DVD

えぇ、耳野郎マンボクが盗聴の仕事から転職した後の場面です。

この映画のストーリーは、もはや思い出せないけど、美しいシーンとして記憶にあるので。

♦痛恨のミス

各回の終わり3分位の、いわゆるボーナストラック、追記的なシーンを見ていなかった!

先の話に進みたいあまり、残り3分は予告編と思い込んでいた😓

数多くのレビューや、感想動画のお陰で、この3分が大切で伏線回収場面とわかりました。

これを見ずによくも理解出来たな?って思ったし、なるほどねと思ったし、知っていればもっと感動できた!と思ったほど、重要かつ、素敵なシーンでした。

♦韓流にはまって20年の私が感じた3つのこと

まず、韓国の財閥令嬢ながらも、自立した女性が描かれたなあ、と。

次に、南北の経済的な格差がタイムスリップものに見えた。

最後は、北朝鮮の軍人との恋愛を通して、分断国家を痛感したことだ。

♦自立した女性

最近のディズニープリンセスよろしく、韓流も同じ流れであるようだ。

時代は、シンデレラを求めていない。

このドラマの主人公ユン・セリは、北朝鮮の軍人であり最愛の人リ・ジョンヒョクに寄りかからず、財閥令嬢としての経済力、人脈を総動員する行動力をみせた。

韓流あるあるの、デパートで洋服の試着を女性にいくつもさせて、最後には男性が大人買いする場面も、逆転していた。

お陰で、リ・ジョンヒョク演ずるヒョンビンの軍服からの変身シーンを堪能できたわけだけど😏

女性が無闇に男性に寄りかからない姿を描く作品として、ソン・イェジン主演の、よくおごってくれる綺麗なお姉さんのユン・ジナもそうだった。

女性の、結婚、出産という一連の典型的な幸せ像から離れるという共通点もある。

また、前半の舞台が北朝鮮であり、侵入者としてのユン・セリを守るジョンヒョクが、後半では舞台が韓国になり、逆にセリに守られるシーンも多く、力関係が対等になって描かれているのも特徴。

♦タイムスリップ、ラブロマンスといえば

JYJパク・ユチョン主演の屋根部屋のプリンスで、現代と朝鮮時代のタイムスリップと取り巻き3人衆のコメディーを思い出す。

愛の不時着では、北朝鮮から韓国に来た時の部下四人と耳野郎の5人が、いつも笑わせてくれた。
さらに、北朝鮮のおばさん達4人のおかげで、笑いがたくさんあり、退屈せずに惹きつけられる。

北朝鮮からセリを助けるため韓国に入った、ジョンヒョクの部下5人達が、資本主義経済に驚き、満喫する様子が、上記の3人組に重ねられて同じようでありまた違いもあり、とてもいい場面。



♦軍人との恋といえば

太陽の末裔を、ついつい思い出してしまう。

さらに群像的に、主人公の二人以上に視聴者を惹き付けたもうひとつのラブストーリーが描かれたところも共通する。

国境が恋の障害となる国といえば、他に思い当たらない。
日本でリメイク版を作るなら、キャストを誰にするか、という動画もあり、とても興味深く観たが、この物語を日本で再現することができないほど、社会情勢が違いすぎる。

途中、日韓サッカー戦を北朝鮮出身の部下5人組とセリが、盛り上がって観戦する、という反日映像がある。

南北分断の現実と、統一への足がかりとして、日本を共通敵にして、我が国は一つ、という民族主義が感じられる。

それがまたナチズムを想起させて、私は無邪気に見ることができなかった。

日本人ファンを意識した上で、気持ちを揺さぶっているのか? 

まだこの手を使い続けて、世界に発信している韓国に対して、日本人として、残念です!と言うべきか。

大好きな韓流で、たくさん学べば学ぶほど、溝を感じる悲しさ。

でも、この感情こそが、国同士をこじらせるものだと思ったりもする。

まとめ

最初の韓ドラ鑑賞が冬のソナタから始まり、次に、屋根部屋のプリンスで推しのいる生活に変わり、今回は、完璧な脚本と、徹底した俳優の演技で観客が求めている物語を魅せてくれた作品として、深く心に刻まれた作品になったと思う。

ヒョンビンが温かく、誠実で、コミカルな姿を見せてくれてありがとう。

皆さんはどう感じたでしょうか?
ここまで読んでくださりありがとうございます。

ではまた!