シンドラーのリスト その③
シンドラーの助言、パワーとは
酔っぱらうアーモンに話しかけるシンドラー。
『なぜ悪い酒を飲む?上物を送ったろ。いつか肝臓が爆発するぞ』
『君を見てるが決して酔わない。驚くべき自制心だ。自制心はパワーだ』
『ユダヤ人はそれを恐れるのか?』
『我々の殺す力を恐れてるさ、理由なく殺す力を、ね』
『犯罪者を死刑に処すと気分がスッキリする。自分を殺せば更に気分がいい』
シンドラーの思いは、アーモンに伝わるものの、、、。
『盗人が引き出されて、皇帝の前にひれ伏し、命乞いをする。
殺されると知っててね。
だが皇帝は彼を許す。その虫けらを放免する。
それが力だ。アーモン。それが本当の力だ。
慈悲深い王、アーモン』
プワシュフからアウシュビッツへ
(時代背景)
(ユダヤ人の移住問題から迫害になり、いよいよ、ヴァンセ-会議で、「最終的解決」という名の絶滅作戦が決まってしまう。
東側からソ連、西側からは連合軍に攻められ、追い詰められたナチスは、アウシュビッツ絶滅収容所にて、大量殺戮を加速させてゆく。)
琺瑯工場の経営の片腕として、大切にしていたユダヤ系ポーランド人会計士、シュターンも移送となる。
「ゲートによく頼んでおいた。君に特別待遇を与えるように」
「あそこの、特別待遇、には、恐ろしい意味があるそうです。」
特別待遇、、、恐ろしい意味、、、とは、ゾーンコマンド(特殊任務)のことを指すのだろうが、説明はされていない。